ロンシャン礼拝堂(世界遺産)
フランス・ロンシャン(1955年)
設計:ル・コルビュジエ
ロンシャン礼拝堂は、アルザス地方のヴォージュ山脈の西端に位置する「高貴な場所」と呼ばれる丘の上の敷地に建設されました。
丘には礼拝堂がありましたが、第二次世界大戦の際に砲撃で破壊されていました。
ここでル・コルビュジエは「音響的形態」(音にまつわるイメージ)の構想を抱き、ロンシャン礼拝堂のアイディアとしました。
礼拝堂の外観は、自由な造形となっており屋根は打放しの中空コンクリートとなっています。
見るアングルにより自由な造形で外観が構成されているのがわかります。
礼拝堂の床面は、敷地形状に合わせた緩やかな傾斜となっており、また、壁は旧礼拝堂の石材が充填されています。
その内部の中心となる礼拝堂と3つの小さな礼拝堂を持ち、外部にも礼拝堂を持つことで、多様な礼拝の場をつくり出しています。
外壁にはさまざまな大きさの開口がランダムに配されていて、ル・コルビュジエが描いた絵の色ガラスなどがはめ込まれています。
ル・コルビュジエの代表的な主な作品としては次のようなものが挙げられます。
1923年 ラ・ロシュ=ジャンヌレ邸(世界遺産)
1924年 エスプリ・ヌーヴォー館
1925年 レマン湖の小さな家(母の家)(世界遺産)
1925年 ヴォワザン計画(計画案)
1927年 ヴァイセンホーフ・ジードルンクの住宅(世界遺産)
1931年 サヴォア邸(世界遺産)
1932年 スイス学生会館
1949年 クルチェット邸(世界遺産)
1951年 チャンディガールの都市計画(実現した唯一の都市計画)
1952年 マルセイユのユニテ・ダビタシオン(世界遺産)
1955年 ロンシャンの礼拝堂(世界遺産)
1956年 カップ・マルタンの休暇小屋(世界遺産)
1958年 ラ・トゥーレット修道院(世界遺産)
1959年 国立西洋美術館(基本設計、世界遺産)
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GA No.7〈ル・コルビュジェ〉ロンシャンの礼拝堂1950-54 (グローバル・アーキテクチュア)
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記事改定:2024年2月18日