ユニテ・ダビタシオン
フランス・マルセイユ(1952年)
設計:ル・コルビュジエ
近代建築の三大巨匠の1人であるル・コルビュジエによる17階建ての高層集合住宅です。
337戸からなる大規模な集合住宅であり1500〜1600人程度の人々が現在も生活しています。
コルブの提唱していた都市計画を集合住宅でも実現するため、住居のみならず公共施設や幼稚園などを計画しています。また、1階は都市計画的な公共ゾーンと捉えたピロティとなっていますが、設計意図と異なり現状は自転車やバイク置き場となっています。
住戸タイプとしては中廊下型の高密度な集合住宅であり、各住戸はメゾネットタイプとなっています。メゾネットの断面形状を活かしてリビングは天井の高さが約4.8メートルの高階高住戸となっており、平面だけではなく空間の高さに豊かさを求めた計画となっています。
住戸間口は3.66メートルとなっているが、各部分の寸法はコルブの人体の寸法を考慮したオリジナルの寸法体系であるモデュロールや黄金比を考慮した設計となっています。
写真引用:en.wikipedia