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NEXT21

NEXT21(1993年、大阪府)
設計者:大阪ガスNEXT21建設委員会

1990年台は、環境に対する取り組みや制度などが次々と話題になった時期になります。
1993年(平成5年)には環境基本法が制定され、日本の環境政策の根幹を定める基本法が生まれています。
そのような中で、NEXT21はスケルトン・インフィル分離方式環境共生をテーマに、将来の都市居住の可能性を追求した実験住宅として誕生します。

環境共生住宅とは、「地球環境を保全するという観点から、エネルギー・資源・廃棄物などの面で充分な配慮がなされ、また周辺の自然環境と親密に美しく調和し、住み手が主体的に係りながら、健康で快適に生活できるよう工夫された住宅、およびその地域環境」と定義されています。
IBEC建築省エネ機構環境共生住宅認定について

NEXW21_1 写真:サイト管理者撮影

スケルトン・インフィル住宅の計画において、将来の住戸規模を変更できるように、戸境壁には乾式工法を採用し、外壁、開口部等の位置を含めて変更が可能となっています。

なお、スケルトン・インフィル方式とは、スケルトンが、第一段階として公共性の高い躯体や共用部インフィルが、第二段階として私的で個別世の高い間仕切りや内装にすることで、構造躯体と住戸を分離することができ、これにより住戸設計の自由度を高めています。

NEXT21においては、18戸の住戸がありすべて異なる平面計画になっています。

NEXW21_2 写真:サイト管理者撮影

次に環境共生住宅としての取り組みについてですが、環境負荷の低減を目的に、屋上緑化エコロジカルガーデンなどの緑地を計画し、建物が緑に覆われるようにしています。ここでは大阪ガスの社員が居住しモニターをすることでデータをとっていますが、居住者の声により植生の成長を管理しています。

また、エコロジカルガーデンに面する共用廊下は、回遊性のある立体街路となっており、また、その路面はプレキャストコンクリートによる二重床とし、下部に設備配管を納めているのでメンテナンスがしやすくなっていると言えるでしょう。

そのほか、省エネルギーの手法としては、燃料電池ガスエンジンによるコージェネレーションの採用や排水処理システムや生ゴミ処理の設置などがみられます。

NEXW21_3 写真:サイト管理者撮影https://www.osakagas.co.jp/company/efforts/next21/

このような様々な取り組みについては、大阪ガスよりNEXT21の公式サイトにて公開されています。
https://www.osakagas.co.jp/company/efforts/next21/

◇近年の環境に配慮したおもな建築
1927 聴竹居
1981 名護市庁舎
1993 大阪ガス実験集合住宅NEXT21
1995 アクロス福岡
1996 東京ガスアースポート
1997 深沢環境共生住宅
1999 埼玉県立大学
2002 国立国会図書館関西館
2002 糸満市庁舎
2004 地中美術館
2005 アイランドシティ中央公園中核施設「ぐりんぐりん」
2005 モエレ沼公園
2011 LCCM実験住宅デモンストレーション棟

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