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スカイハウス

スカイハウス(1958年、東京都)
設計者:菊竹清訓(きくたけきよのり)

Sky house shinkenchiku

斜面地に4本の壁柱によって浮かばせたような、ピロティの上に2階が浮いたような独特の外観となっています。屋根はHPシェル*1)で構成された方形の緩い傾斜の屋根となっており、鉄筋コンクリート造で作られています。

四間四方(約10m)のワンルーム空間となっており、当時のどの潮流にも乗らない独特の構成となっています。居間、食堂、寝室となる部分を「空間装置」、その周囲にある台所、浴室を「生活装置」と表現しています。特に、生活装置のことを「ムーブネット」と表現し、取り替えが可能なムーブネットという考え方は「メタボリズム」*2)に通ずる理念といえるとともに、近代家族像の理想像が具現化されたと評価されています。
浴室等は「設備ムーブネット」と呼ばれ、増築された子供室は「個室ムーブネット」とされています。

この頃1950年代に建てられた近代的な住宅をさす言葉として、今ではお馴染みの「モダンリビング」という和製英語が登場しました。スタイルというよりは、「近代生活を志向した住まい」という意味合いが強いと考えられます。

写真引用:新建築より抜粋



Sky house 02 do co mo mo 100

*1)HPシェル
東京カテドラルの項参照

*2)メタボリズム
建築や都市は、新陳代謝を通じて成長する有機体であらねばならない」という理念。








写真引用:do.co.mo.mo100より抜粋



Sky house01現在のスカイハウス
当時なかった樋がつけられピロティはふさがれています。
写真:サイト管理者撮影2014年4月
追記:2017年6月24日

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