中銀カプセルタワービル(1972年)
設計者: 黒川紀章
銀座に建築された集合住宅です。
特徴的なカプセルの集合体はPS(パイプスペース)のシャフトに取付けられており交換(新陳代謝)が可能となっています。これはメタボリズム*1)の方法論を実現した建築として知られています。
カプセルの大きさはW2.5m×D4.5m×H2.5mでトラスで構成された箱となっている。また、シャフト(人工土地)はSRC造で2本あります。
近年、建て替え問題があり解体されるという話題からアーカイブとして残すすべがないかという観点より仮想3D空間内にアーカイブを構築するといった試みも行われている。(筆者もアーカイブ構築に参画)
ケンプラッツ:「入ってみる?」 黒川紀章氏のカプセル建築を仮想3D体験
黒川紀章「中銀カプセルタワー」 IN SECOND LIFE
*1)メタボリズム:社会の成長や変化に対応しこれを促進するため、社会や都市、建築などを古い細胞が新しい細胞に入れ替わるように新陳代謝をしていく構想。1959年に黒川紀章や菊竹清訓ら日本の若手建築家・都市計画家グループが開始した建築運動。
写真引用:ウィキペディア