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代官山ヒルサイドテラス

代官山ヒルサイドテラス
東京都(1969年〜)
設計:槇文彦
※2024年6月6日死去されました。心よりご冥福をお祈りいたします。

代官山ヒルサイドテラスF・G棟:写真撮影:サイト管理者

代官山の旧山手通り沿いに計画された都市型集合住宅です。

代官山ヒルサイドテラスA・B棟:写真引用:Wiki

1969年に1期の建設が始まり、1998年の7期に至るまでおよそ30年に渡り、A〜G棟、アネックスA・B棟およびヒルサイドウエストが作られました。

代官山ヒルサイドテラス配置案内板:写真撮影:サイト管理者

敷地は最高高さ10mと容積率150%の第一種住居専用地域でしたが、用途地域上の特別な許可を経て、上層は集合住宅を計画し、下層は店舗・レストラン・オフィス・ギャラリーなどを街路レベルに実現しています。

代官山ヒルサイドテラス歩道沿いの景観:写真撮影:サイト管理者

そして、建物高さを10mで統一しながら街並みを重視して計画を進め、ペデストリアンデッキや路地などの歩行空間を組み合わせて、長い年月をかけて旧山手通りのストリート景観を創出しています。

代官山ヒルサイドテラスA棟、交差点、隅入り:写真撮影:サイト管理者

代官山ヒルサイドテラスC棟:写真撮影:サイト管理者

第6期計画の敷地については、10メートルの高さ制限はありませんでしたが、道路に面する部分をあえて10メートルに抑えることで、他の棟と高さをそろえて、道を歩いている人にはほとんど見えないように景観を整えています。

代官山ヒルサイドテラスストリートビュー:写真撮影:サイト管理者

代官山ヒルサイドテラスは朝倉家の地所であり、これを活用するための計画としてスタートしました。隣接の旧朝倉家住宅は、相続税支払いのために売却された純和式建築物の建物です。のちに国が売却しようとしましたが、反対運動が起こり、最終的には2004年に国の重要文化財に指定されました。

旧朝倉家住宅案内板:写真撮影:サイト管理者

この旧朝倉家住宅(大正8年)は、代官山ヒルサイドテラスと南西側の敷地境界で隣接しており、また、崖の地形を活かした回遊式庭園との一体化が図られています。そして、この建物や庭園と代官山ヒルサイドテラスをゲートによってつながるように計画されています。

旧朝倉家住宅庭園からの外観:写真撮影:サイト管理者

※オーナーの朝倉氏のインタビュー記事がありましたのでリンクを貼っておきます。
代官山・ヒルサイドテラス誕生の経緯は? 朝倉健吾さんが語る「ヒューマンスケール」の価値<都の100年企業>(2023年4月30日)

※ヒルサイドテラス公式サイトのリンクも貼っておきます。
HILLSIDE TERRACE OFFICIAL SITE

槇文彦の代表的な主な作品としては次のようなものが挙げられます。

1960年 名古屋大学豊田講堂(日本建築学会賞)
1969年 代官山ヒルサイドテラス
1972年 加藤学園暁秀初等学校
1985年 スパイラルビル
1986年 京都国立近代美術館
1990年 東京体育館
1994年 霧島国際音楽ホール
1997年 千葉県日本コンベンションセンター国際展示場(幕張メッセ)
2003年 テレビ朝日本社ビル
2003年 朱鷺(とき)メッセ
2013年 フォーワールドトレードセンター

槇文彦の代表的な主な著書としては次のようなものが挙げられます。
1980年 見えがくれする都市
2020年 アーバニズムのいま

【参考書籍のご案内】※下記リンクよりアマゾンページが別ウインドウで開きます。
ヒルサイドテラス物語―朝倉家と代官山のまちづくり 単行本 – 2003/1/1
前田 礼 (著)

1,760円(税込)
以下、書籍の説明文

日本を代表する建築家・槙文彦が30年以上の歳月をかけて実現させた10棟からなる複合建築、ヒルサイドテラス。代官山に先祖代々住み続けてきた地主、かつ施主である朝倉家側からその歴史を照らし出し、秘密に迫る。

ヒルサイドテラス/ウエストの世界 大型本 – 2006/3/25
槇 文彦 (著)

3,850円(税込)
以下、書籍の説明文

ヒルサイドテラス+ウエストの集合住宅としての魅力を、
都市、建築の両視点からとらえ、30数年に渡りゆっくりと熟成され続ける
その空間構成を解説する。さらに充実した図面、詳細図によりそれらを補完する。

Hillside Terrace 1969-2019 単行本(ソフトカバー) – 2019/11/18
槇文彦 (著), 北川フラム (著), ヒルサイドテラス50周年実行委員会 (監修)

3,850円(税込)
以下、書籍の説明文

「ここでの多様な人々との日常的な出会い、 そしてそこから生まれる自然なコミュニティ意識の発生は 大都市であればあるほど、大事なことなのではなかろうか。」
—槇文彦
建築家・槇文彦と施主・朝倉家がつくりあげてきた代官山ヒルサイドテラス。
第一期竣工から50周年、今も古びることのないその魅力の源泉はどこにあるのか。
30年をかけてゆっくりとつくられた建築群は、代官山という街の核をつくり、そこを舞台に、時代の先端を切り拓く多様な人々が、住み、働き、集ってきた。 「アーバンヴィレッジ代官山(都市の中の村)」といわれるヒューマンスケールののまちづくりはいかに可能となったのか。豊富な写真、各界を代表する人々の証言とともに明らかにする。

ヒルサイドテラス50周年、各界の寄稿者による「ヒルサイドテラスとわたし」を収録。
青田房子/朝吹真理子/安藤忠雄/粟津潔/石原貞治/井草広之/池田修/井出櫻子/稲葉貢一/稲葉賀惠/岩橋謹次/植田実/遠藤精一/太田幸夫/岡本仁/川添善行/川俣正/KIGI/北川一成/北川フラム/隈研吾/後藤陽次郎/小林博人/佐藤友紀/佐藤允彦/末盛千枝子/スティルウォーター/須磨久善/フレディ・スヴェイネ/滝沢直己/ゲン垂水/團紀彦/出川博一/遠山正道/永井一史/中原慎一郎/原広司/原田幸一郎/藤江和子/槇文彦/増田宗昭/松隈洋/三木谷浩史/水上一/皆川明/元倉眞琴/柳澤伯夫/山名善之/山本理顕/湯山玲子/吉田忠裕/吉村真里/ソフィー・リチャード

新津保建秀による撮り下ろし「Hillside Scenery」収録
2019年11月9日-12月8日
代官山ヒルサイドテラス50周年を記念して展覧会「アーバンヴィレッジ代官山のすべて」ほかイベントを開催!

見えがくれする都市 (SD選書162) 単行本 – 1980/6/20
槙 文彦、若月幸敏、大野秀敏、高谷時彦 (著)

2,200円(税込)
以下、書籍の説明文

槇文彦の「奥の思想」を軸とした刺激的なアーバン・デザイン論。副題に「江戸から東京へ」とあるように、本書は、複雑な地形をもつ江戸の町がその自然条件の上にどのように都市を形づくってきたか、またそれが現代の東京の中にどのように潜在しているのかについて、さまざまな視点から分析し、示唆に富む論を展開する。

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目次

序—この本が出来るまで 槇文彦
1. 都市をみる 槇文彦
2. 道の構図 高谷時彦
3. 微地形と場所性 若月幸敏
4. まちの表層 大野秀敏
5. 奥の思想 槇文彦

アーバニズムのいま (SD選書271) 単行本 – 2020/6/9
槇 文彦 (著)

2,640円(税込)
以下、書籍の説明文

著者の建築家、アーバンデザイナーとしての自己史的な経験を踏まえながら、アーバニズムの過去、現在を振り返る。

建築家、アーバンデザイナーである著者=槇文彦が待望するニューアーバニズムとは何か!ニューアーバニズムの興隆に向け若い世代へ投げかける、自身が実際に見、聞き、討論してきたアーバニズムの過去そして現在。

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目次

序章
第1章:アーバニズムの季節
モダニズム建築との出会い/創生の頃—アーバニズムの季節/アーバニズムの季節を総括する
第2章:アーバニズムのいま
アーバンデザイン会議 ‘56、その意味するもの/現在の都市 2019/パワーアーキテクトの生態
第3章:私の都市、東京
私の都市—獲得する心象風景/細粒都市東京とその将来像/《ヒルサイドテラス》とソーシャル・サスティナビリティ/《新国立競技場》その後
第4章:ヒューマニズムの建築
New Humanismとは何か/アーバニティを豊かにするいくつかの試み/人間の愛情と建築

YouTubeにインタビュー映像が公開されていましたのでリンクを貼っておきます。

DAAS interview vol.001 特集企画 槇文彦氏(DAAS理事長) インタビュー FUMIHIKO MAKI, architect

建築家 槇文彦氏 代官山ヒルサイドテラスの空間を語る
(2006年12月4日公開)

注(お詫びとご案内):
2023年11月10日、Amazonのアフィリエイトサービス『Amazonアソシエイト』の商品リンクを作成すツールバー機能のうち、画像リンクや画像リンクとテキストリンクがセットとなったリンクを作成する機能がなくなりました。その影響により当ブログ記事の画像リンクが使えない状態となっており、暫定的に上記のような形で参考書籍リンクを掲載しております。順次復旧させていきますが、復旧までしばらく上記リンクをご利用ください。

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