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プロムナード多摩中央

プロムナード多摩中央(1987年、東京都)
設計者:坂倉建築研究所、住宅・都市整備公団

多摩ニュータウンは多摩市、八王子市、稲城市、町田市にまたがる2,853haにも及ぶ日本最大規模のニュータウンです。C・A・ペリーの近隣住区理論に基づき計画がはじまりました。

第一次入居は諏訪・永山地区から1971年にはじまり、タウンハウス諏訪は1978年に、プロムナード多摩中央は1987年頃に、ベルコリーヌ南大沢は1990年頃より入居がはじまりました。

この記事で扱うプロムナード多摩中央は、京王多摩センター駅から多摩中央公園を通り抜けて住宅地に向かう玄関に位置しており、都市機構(当時は住都公団)が供給した分譲住宅です。昭和62年3月に入居が開始され、総戸数298戸の集合住宅であり、フリースペースを持つ「プラス1住宅」が特徴になります。

プロムナード多摩中央 遊歩道(プロムナード)外観01:写真撮影:サイト管理者

プロムナード多摩中央は、敷地の中央にある遊歩道(プロムナード)から多摩市立多摩中央公園を抜けて多摩センターの駅までのアクセスがつながっています

プロムナード多摩中央 駅からの遊歩道(プロムナード)・多摩中央公園01:写真撮影:サイト管理者

上の写真の多摩中央公園(撮影時工事中)の案内板にて、上部に掲載されている小田急多摩センターから公園を抜けるか、公園左側の通りを下に向かって歩いていくと、プロムナード多摩中央にたどり着きます。

プロムナード多摩中央 駅からの遊歩道(プロムナード)・多摩中央公園02:写真撮影:サイト管理者

上の写真が左側の通りで、まっすぐ歩いて行くとプロムナード多摩中央です。

プロムナード多摩中央 駅からの遊歩道(プロムナード)・多摩中央公園03:写真撮影:サイト管理者

公園を抜けて橋を渡ります。このあたりで景色がまた変わります。

プロムナード多摩中央 駅からの遊歩道(プロムナード)ブリッジ01:写真撮影:サイト管理者

この橋を越えるとプロムナード多摩中央ゾーンに入ります。

プロムナード多摩中央 遊歩道(プロムナード)01:写真撮影:サイト管理者

住宅地でありながら、まちの駅までの主要な動線となっています。

プロムナード多摩中央 案内板01:写真撮影:サイト管理者

この歩行者専用通路となっている遊歩道(プロムナード)に面して各住戸の1室が面しているのが、平面図からも分かります。

その名の通り遊歩道(プロムナード)が樹木など植栽を豊かに緩やかな曲線を描くランドスケープでしっかり計画されています。このような多摩センター駅から延びる緑道の両側に街なみを作り出す「ストリート型住棟」が特徴です。

プロムナード多摩中央 フリースペース01:写真撮影:サイト管理者

1階の部分がプラスワン住宅の「フリースペース」になります。

プロムナード多摩中央 フリースペース02:写真撮影:サイト管理者

このフリースペースは、居住者が趣味や創造活動のアトリエ、教室等に利用することを想定しており、沿道の賑わいや親しみのある景観形成を意図しています。

日本の戦後の住宅環境は、1945年よりまずは住居の確保よりはじまり、1980年以前は住居や三種の神器と呼ばれた洗濯機、冷蔵庫、テレビをもつことにあこがれ、次は居間やキッチンの他に個室を持つことにあこがれてきました。これらの生活者の需要が満たされてきたところで、より豊かな生活を求める社会的な流れより「プラス1住宅」が登場したともいえるでしょう。

国内における集合住宅の代表的な主な作品は下記の記事にて一覧にて公開しています。
ぜひこちらもご覧ください。
日本の集合住宅の系譜(改訂)

【参考書籍のご案内】※下記リンクよりアマゾンページが別ウインドウで開きます。
世界一美しい団地図鑑 (エクスナレッジムック) ムック – 2012/7/3
志岐 祐一 (編集), 内田 青蔵 (著)
1,330円(税込)
※主にUR都市機構の団地・集合住宅の参考書籍です。プロムナード多摩中央は掲載されていません。
以下、書籍の説明文

●内容紹介
団地の歴史と18の傑作団地を紹介する団地図鑑です。
UR都市機構の集合住宅歴史館をつくった著者だから書けた、それぞれの団地のデザインコンセプトや開発の経緯まで深堀りした団地の魅力を紹介します。
団地を読み解き観賞する上で欠かせない、住棟や住戸のタイプの変遷や世界と日本の団地の歴史、団地の各部位の名称と、年代ごとの変遷などの団地に関する知識も満載です。
紹介する団地については、新たに撮影した写真と、竣工当時の貴重な写真を多数掲載しました。
また、団地の全体像を知るのに欠かせない配置図と間取り図も掲載。「図鑑」にふさわしい情報量となっています。

●目次
はじめに

団地の基礎知識
住棟
間取り
日本と海外の団地ヒストリー 集合住宅団地のルーツを辿る

傑作団地案内
1 同潤会代官山アパート
2 都営高輪アパート
3 阿佐ヶ谷住宅

Column 阿佐ヶ谷以前にも存在していた前川テラス
Column 晴海高層アパートと海上都市計画

4 晴海高層アパート
5 赤羽台団地

Column 団地の魅力が凝縮された募集パンフレット
Column 公団創成期の設計者 津端修一氏を訪ねて

6 多摩平団地
7 常盤平団地
8 前原団地
9 高根台団地
10 百草団地

Column ポイント住棟の変遷

11 豊島五丁目団地
12 金沢シーサイドタウン並木団地
Column 大地への回帰 低層集合住宅
13 ダウンハウス諏訪

Column空から見た団地

14 木場公園三好住宅

Column 防災拠点整備と団地

15 大川端リバーシティ21
Column 超高層団地の登場
Column 初期の団地の魅力を伝える貴重な資料

16 多摩ニュータウン向陽台
17 幕張ベイタウン
18 東雲キャナルコートCODAN

Column 在りし日の団地

団地のディテール図鑑
外観
共用部
住戸
外構

団地の行方 団地再生の動きの魅力

注(お詫びとご案内):
2023年11月10日、Amazonのアフィリエイトサービス『Amazonアソシエイト』の商品リンクを作成すツールバー機能のうち、画像リンクや画像リンクとテキストリンクがセットとなったリンクを作成する機能がなくなりました。その影響により当ブログ記事の画像リンクが使えない状態となっており、暫定的に上記のような形で参考書籍リンクを掲載しております。順次復旧させていきますが、復旧までしばらく上記リンクをご利用ください。

改定新規:2024年6月25日
※本記事は2017.06.24作成(2017.07.09改定)の記事をリニューアル記事化したものになります。

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