山梨市庁舎(2008年、山梨県)
設計者:梓設計
2004年に閉鎖された工場施設を耐震改修により市庁舎にコンバージョンした再生事例です。
工場だった低層の東館と旧管理棟の西館からなり、東館は1階に市民課など利用頻度の高い部門を集約し、渡り廊下で西館と連結されています。耐震改修とともにバルコニー手すりへの太陽光パネル設置や、低層部の壁面緑化も施され、利便性に富んだ明るく安全な市庁舎となっています。
旧施設には工場棟・事務所棟・体育館棟などがありましたが、現行の耐震基準に満たない工場棟は、1・2期部分を耐震改修して新庁舎東館にコンバージョンし、一部を解体して駐車場用地となっています。築年数が浅い事務所棟は新庁舎西館にコンバージョンされています。また、体育館棟と工場棟3期部分は、将来計画に備えて未使用残置となっています。
耐震基準を満たすため,既存建物の外周にプレキャスト・プレストレストコンクリート造のアウトフレームを設置をし、これにより既存建物のスラブや壁を撤去が可能となり自由な空間配置が実現しています。
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新建築2010年3月号
山梨市庁舎掲載号
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記事改定:2024年2月18日