カイシャ・フォーラム・マドリッド
スペイン・マドリッド(2008年)
設計:ヘルツォーク&ド・ムーロン
カイシャ・フォーラム・マドリード(CaixaForum Madrid)は、美術展示や音楽祭、各種フェスティバル、マルチメディアアート、討論会などの会議や教育など各種ワークショップ等、コンテンポラリーアートに特化したソーシャルカルチャーの拠点となっています。
カイシャ・フォーラムは、カタロニアのラ・カイシャ貯蓄銀行が設立したラ・カイシャ財団による社会文化機関ですが、煉瓦造りのメディオディア電気公社の発電所を改修して文化センターにリノベーションされました。
ヘルツォーク&ド・ムーロンによる改修設計のキーワードとしては、「垂直な庭園」と、その「空中浮遊」的な形態があげられます。
発電所の煉瓦の外壁は残されているため、周辺環境との調和が図られており、基礎部分を取り除いたピロティ状の広場と、隣のガソリンスタンドを解体した広場を連続させた公共空間を持っています。
施設の敷地面積は2,000 m2以上あり、展示フロアには、展示室、メディアライブラリー、講演会などで使用できる多目的ルーム(講堂)、会議室(2室)、322席のホール、遊戯スペース、保存・修復工房、芸術作品倉庫があります。
また、利用者サービス施設として、カフェ・レストランやショップ・書店もあり充実しています。
カイシャ・フォーラム・マドリッド公式HP
https://caixaforum.es/es/madrid/home
ヘルツォーク&ド・ムーロンは2001年にプリツカー賞を受賞しています。
代表的な主な作品としては次のようなものが挙げられます。
2000年 テイト・モダン
2003年 プラダ青山店
2006年 フォンフ・ホーフェ街区
2008年 北京国家体育場
2008年 カイシャ・フォーラム・マドリッド
2009年 ヴィトラ・ハウス
写真引用:ウィキペディア