プロムナード多摩中央

プロムナード多摩中央(1987年、東京都)
設計者:坂倉建築研究所、住宅・都市整備公団

多摩ニュータウンは多摩市、八王子市、稲城市、町田市にまたがる2,853haにも及ぶ日本最大規模のニュータウンです。C・A・ペリーの近隣住区理論に基づき計画がはじまりました。
第一次入居は諏訪・永山地区から1971年にはじまり、タウンハウス諏訪は1978年に、プロムナード多摩中央は1987年頃に、ベルコリーヌ南大沢は1990年頃より入居がはじまりました。

この記事で扱うプロムナード多摩中央は、京王多摩センター駅から多摩中央公園を通り抜けて住宅地に向かう玄関に位置します。

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その名の通りプロムナード(遊歩道)が樹木など植栽を豊かに緩やかな曲線を描くランドスケープでしっかり計画されています。このような多摩センター駅から延びる緑道の両側に街なみを作り出す「ストリート型住棟」が特徴です。

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この歩行者専用道路となっているプロムナードに面して、中高層の集合住宅が配置されていますが、「プラス1住宅」と呼ばれるこの接地階の住戸に居住者が趣味や創造活動のアトリエや教室等に利用する事を想定した「フリースペース」と称する一室を設けることにより、沿道の賑わいや親しみのある景観形成を意図しています。

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日本の戦後の住宅環境は、1945年よりまずは住居の確保よりはじまり1980年以前は住居や三種の神器と呼ばれた洗濯機、冷蔵庫、テレビをもつことにあこがれ、次は居間やキッチンの他に個室を持つことにあこがれてきました。これらの生活者の需要が満たされてきたところで、より豊かな生活を求める社会的な流れより「プラス1住宅」が登場したともいえるでしょう。

写真引用:多摩ニュータウン団地図鑑
図面引用:特許庁標準技術集
追記:2017年7月9日


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