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日野市立中央図書館

日野市立中央図書館
東京都(1973年)
設計:鬼頭梓

Hinosiritsu lib01

写真引用:http://livedoor.blogimg.jp

日野市立図書館は1965年に設立され、1台のブックモビル*1)による移動図書館のサ-ビスが開始されました。1966年に高幡図書館と多摩平児童図書館が開館しました。
1971年に平山児童図書館が開館したのち、移動図書館や分館による地道な活動を先行させ注目を集めていた日野市立図書館の館長・前川恒雄と建築家・鬼頭梓*2)が出会い、1973年に中央図書館は鬼頭梓の設計により開館しました。
これまでは図書館は閲覧が中心でしたが、前川恒雄館長の「図書館は建物ではなく,貸出サービスの全システム」という理念により、現在の住民への貸し出しサービス主体の図書館の先駆け的な図書館となりました。

Hinosiritsu lib02

写真引用:http://d.hatena.ne.jp/sawane/20081210

施設は1階が間仕切りのないL型の形状となっており、一般と児童の閲覧が明快に分離した平面形状となっています。
日野市立図書館の図書館活動が全国の市町村の手本となり、日本の公共図書館の歴史を決定的に方向付けるほどの影響を各分野に与えました。

*1)ブックモビル
移動/自動車図書館
参考:日野市立図書館ー移動図書館『ひまわり号』いまむかし

*2)鬼頭梓(きとう あずさ)
1926年生〜2008年没
前川國男建築設計事務所に入所中は神奈川県立図書館・音楽堂、国立国会図書館、世田谷区民会館・区役所等を担当した図書館設計のエキスパート。
1964年に退所し、鬼頭梓建築設計事務所を設立後、東京経済大学図書館(1968年)にて注目を浴びた。

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