カサ・ミラ(1912年)
設計者:アントニオ・ガウディ(スペイン)
アントニオ・ガウディによる地下1階、地上6階(小屋裏階有)建ての集合住宅です。
外壁のうねるような曲面や波打つファサードが特徴です。
このような外観より地元では石切り場を意味する「ペドレラ」と呼ばれていました。この外観の石はいわばカーテンウォールであり、構造躯体の鉄骨に取付けられています。
このような造形は、ガウディの独特な表現ですが、ガウディの初期の時代に活動していたマヨルカ島にあるドラック洞窟における自然の造形に感銘を受け、このようなデザインをするようになったと言われています。
平面形状は、中庭を中心にまわりを取り囲むような計画となっており、通風採光を期待した光井戸の効果がもたらされている。また、このような環境設備的な面は、屋上の装飾を施した換気塔による室内の換気計画などにもみられます。
ドラッグ洞窟には世界最大級の地底湖であるマルテル湖があり、小舟を浮かべてオペラを唄うイベントが行われています。
洞窟での歌声は神秘的な響きを奏でてくれます。
写真引用:ウィキペディア
記事改訂:2016年7月16日