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東京カテドラル関口教会聖マリア大聖堂

東京カテドラル(1964年、東京都)
設計者:丹下健三

Tokyo cathedral01


東京カテドラル関口教会聖マリア大聖堂は、1899年(M.32)に建てられました。木造ゴシック式の聖堂の中に畳が敷かれていたそうです。その後、昭和に入ってからイスが設置されたそうです。

1945年(S.20)に東京大空襲により焼失し、1964年(S.39)に現在の建物となりました。
構造は鉄筋コンクリート造HPシェル*1)であり、ステンレスの仕上げによる十字をかたどった外観が特徴的です。また、内部はコンクリートの打ち放し仕上げとともに音響設計がなされており、頂部の十字に切られたトップライトからの光の演出だけでなく、独特の音場感を抱いた空間を演出しています。
内部に設置されているパイプオルガンはイタリア製で、教会用オルガン*2)としては日本最大です。

*1)HPシェル
Hyperbolic Paraboloid Shell
シェル(外殻)構造の一種。双曲線外殻構造とよばれ、双曲放物線面をもつ殻構造となっており、壁面が柱の役目も兼ねる。
HP面は直線曲面であり、垂直断面が放物線、水平断面は双曲線となる。
力の方向は、上向きに開く放物線方向が引張り力、下向きに開く放物線方向が圧縮力となる。
HPシェルには網形と鞍馬形があり東京カテドラルは8枚のHPシェルを組み合わせた網形である。
なお、楕円放物線面はEP面と呼ばれるものである。

*2)教会用オルガン
明治学院礼拝堂(設計:W.M.ヴォーリズ)のパイプオルガンは、パイプオルガン製作の黄金期(17〜18世紀)の工法すべてを再現した20世紀以降のオルガンとして4台目(日本では初)として知られている。

写真:管理者撮影2014年4月

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