Browse Month: 6月 2014

国立国会図書館関西館

国立国会図書館関西館(2002年、京都府)
設計者:陶器二三雄(とうきふみお)

Th National Library Kansai書庫を地下閲覧室を半地下に計画し、建物の地上部分のボリュームをおさえて景観上の調和に配慮した図書館です。
地下部分は全体の3/5を占めており地下2〜4階が書庫となっています。地上部分の屋根は屋上緑化されてたのこぎり状の屋根形状となっており、ハイサイドライトにより室内への自然採光を確保しています。
外壁は模様入りのガラスによるダブルスキンとなっています。
内部動線は、利用者と管理者の動線を明確に分離しているほか、効率的な運搬計画や空調負荷および構造負荷の軽減などを図り効率的な書庫の環境を実現しています。

写真引用:ウィキペデア

香川県庁舎東館

香川県庁舎東館(旧庁舎)(1958年、香川県)
設計者:丹下健三(たんげけんぞう)

Kagawa Pref Office east01

DOCOMOMO20選*1)に選ばれた初期の丹下建築になります。

元は香川県庁舎の本庁舎として建てられました。1950年代の庁舎建築の代表作であり、鉄筋コンクリート造ですが、柱と梁が日本の伝統建築の木割りのような表現となっています。

地上3階の低層棟は議場・県庁ホール、地上8階+塔屋3階の高層棟は執務室にて構成されています。

1階部分は庭園・広場やピロティとなっており交流ゾーンとして計画されていますが、ル・コルビュジェ*2)の影響がうかがわれます。

上段写真引用:ウィキペディア
















Kagawa Pref Office east02

下段写真:山品映二氏撮影

*1)DOCOMOMO20選
モダン・ムーブメントにかかわる建物と環境形成の記録調査および保存のための国際組織
do.co.mo.mo_japan

*2)ル・コルビュジェ
近代建築三大巨匠と呼ばれる建築家の1人。ドミノ式やモジュロールの発案者。

海の博物館

海の博物館(1992年、三重県)
設計者:内藤廣(ないとうひろし)

Toba Sea Folk Museum01

1985年に収蔵資料の一部が重要有形民俗文化財*1)に指定されたことにより、文化庁の補助も利用しながら現在の場所に移転新築されました。

建物は、漁船や漁具等を展示・保管するため研究棟・収蔵庫(3棟)・展示棟(2棟)で構成されています。

収蔵品の保管状況が至適となるような配慮がいくつもなされています。
湿度を必要とする船の保管には土間を計画したり、乾燥が必要な衣服や古文書の保管には杉板仕上げなどを施しているほか、海の近くであることから塩害に対して瓦屋根としたり、シーズニング*2)を考慮してコンクリートからのアルカリ成分の影響を低く抑えるためのプレキャストコンクリートの採用といったきめ細かな対策がとられています。

Toba Sea Folk Museum03

また、木造の展示棟は壁面による展示はほとんどありません。内部空間は木造の大架構により1室空間となっています。

*1)重要有形民俗文化財
5万点を超える実物収蔵資料のうち7千点弱の重要有形民族文化材を収蔵している。
重要有形民俗文化財指定基準(文部科学省)

*2)シーズニング
展示品・収蔵品の変質・劣化防止のため、コンクリート打設後に、躯体から放散されるアルカリ質の除去を行うこと。
1万㎡規模の建設工事においてのシーズニング期間は、約20ヶ月程度である。

写真引用:ウィキペディア

まつかわぼっくす

まつかわぼっくす(1971年、東京都)
設計者:宮脇檀(みやわきまゆみ)

Matsukawa box01

RC造+木造の混構造で設計された都心の住宅地内における住宅です。
中庭を中心に配し、道路から向かって左側に平屋の付属室、右側に2階建ての母屋を計画し、中庭との一体感を持たせるため床レベルをできるだけ下げるような計画となっています。
中庭を囲んだコートハウスのような配置形状となっています。
(写真は中庭全体の様子のわかる撮影ができないため道路側からの外観のみ。)

まつかわぼっくすを含め宮脇檀の代表的な作品として、打放しコンクリートの箱型構造と木の架構を組み合わせたボックスシリーズが有名です。

また、宮脇檀は多くの住宅地設計*1)にも関わり、住宅地全体計画としての在り方や、街並み景観の設計手法、コミュニティーの考え方、歩車共存を意識してクルドサック、ボンエルフなどの考え方を取り入れたことでも知られており、以降の住宅地設計に大きな影響を与えています。

1978年に中庭の東側に増築がされており、日本建築学会賞を受賞(1979年)した際にはこの増築部分を含んだ状態になります。
その後、離れが改修され壁が弧を描くような形態となって現在に至っています。

*1)住宅地設計
宮脇檀建築研究室でNo2として活動していた二瓶正史(にへいまさぶみ)(現(有)アーバンセクション)が宮脇の住宅地設計に多く関与しており、現在各所の住宅地設計に影響を与えている。
宮脇檀の住宅地設計

写真:サイト管理者撮影2014年4月

Matsukawa box02


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