Browse Month: 1月 2014

カサ・ミラ

カサ・ミラ(1912年)
設計者:アントニオ・ガウディ(スペイン)

256px Casa Milà Barcelona Spain Jan 2007

アントニオ・ガウディによる地下1階、地上6階(小屋裏階有)建ての集合住宅です。
外壁のうねるような曲面や波打つファサードが特徴です。
このような外観より地元では石切り場を意味する「ペドレラ」と呼ばれていました。この外観の石はいわばカーテンウォールであり、構造躯体の鉄骨に取付けられています。
このような造形は、ガウディの独特な表現ですが、ガウディの初期の時代に活動していたマヨルカ島にあるドラック洞窟における自然の造形に感銘を受け、このようなデザインをするようになったと言われています。

平面形状は、中庭を中心にまわりを取り囲むような計画となっており、通風採光を期待した光井戸の効果がもたらされている。また、このような環境設備的な面は、屋上の装飾を施した換気塔による室内の換気計画などにもみられます。


320px Interior de las Cuevas del Drach

ドラッグ洞窟には世界最大級の地底湖であるマルテル湖があり、小舟を浮かべてオペラを唄うイベントが行われています。
洞窟での歌声は神秘的な響きを奏でてくれます。



写真引用:ウィキペディア
記事改訂:2016年7月16日

近隣住区理論

産業革命以後、近代の住環境も大きく変化しました。とりわけ人口の急激な増加による住居地域に対する諸問題がクローズアップされていきます。
このような背景より住宅地に対する理論提唱が登場します。とりわけ有名な理論が、アーサー・ペリー*1)による近隣住区理論*2)とE.ハワードによる明日の田園都市*3)です。

事例:ラドバーン住宅地*4)、レッチワース住宅地千里ニュータウンetc

Kinrinjuku01
画像引用:Wikipedia_en




1.規模:小学校を中心とした生活圏の人口面積
2.住区界:住区内の通過交通を排除するため住区の外側に幹線道路を配置
3.空地:小公園、レクリエーション・スペースを住区面積の1割以上確保
4.公共施設:住区の中心部や公共広場周辺に小学校、教会、コミュニティーセンター等を配置
5.商業施設:住区周辺に商店街地区を1カ所以上、隣接住区の店舗群に接して配置
6.住区内道路:街路網は通過交通を防ぐように配置




小学校の校区を標準とする
規模約64ha
人口8,000〜10,000人



*1)Clarence Arthur Perry(1872- 1944):アメリカの社会・教育運動家、 地域計画研究者。
*2)近隣住区理論:1923年概要発表、1929年出版
*3)明日の田園都市:エベネザー・ハワード著1899年
*4)ラドバーン(Radburn):1929年から開発が始まった郊外住宅地。

参考書籍:近隣住区論―新しいコミュニティ計画のために
クラレンス・ペリー (著), 倉田 和四生訳『近隣住区論』鹿島出版会




(最終校正2013年1月5日)

伊勢神宮

昨年2013年は、伊勢神宮の式年遷宮が話題となりました。遷宮は冬至と朔が重なる、朔旦冬至に行われ、20年ごとに隣り合った敷地に交互に新しく社殿を造り替えをおこない、ご神体を移しています。
このとき、宝殿外幣殿、鳥居、御垣、御饌殿など計65棟の殿舎のほか、装束・神宝、宇治橋なども造り替えられます。
朔というのは現在でいう所の「新月」であり、最も暗闇の長い夜です。

Isenaigu01

写真引用:神社本庁サイト
屋根にみえるV字形の飾りが千木(ちぎ)、棟に並ぶ丸太が堅魚木(かつおぎ)

さてこの伊勢神宮ですが、数ある神宮のなかでもここだけは正式名称が「神宮」ですが、最高神(国家神)である天照大神が内宮(ないぐう)に祀られているからです。この直系の生神として天皇家が現在でも受け継がれています。また、理由は定かではありませんが国宝ではありません。

また、天照大神が食の心配をして呼び寄せた豊受大御神が外宮(げぐう)に祀られています。
通常各地の神宮の正殿は「神明造」(しんめいづくり)と呼ばれていますが、ここ神宮の場合は「唯一神明造」と呼ばれます。

この神明造りは切妻屋根に出入り口が桁面にあることより「切妻平入り」と呼ばれています。なお、切妻妻入りでよく知られているのは出雲大社です。

日本の建築設計者がはじめて登場する明治時代に大きな影響を与えたドイツのブルーノ・タウトによる「忘れられた日本」の著書の中に桂離宮や伊勢神宮の見聞した内容が語られています。海外からどうみえるのかを知ることで、理解の深まる事柄も多いかと思います。

最終更新2014.1.6


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